各シンポジウムの詳細

シンポI(普及)

シンポI「地団研の今後の普及活動-各地の実践からヒントをさぐる-」

新型コロナ感染も落ち着いた状況となり、各支部・団研等で実施ができずにいた地学ハイキング(普及巡検)や講演会等もしだいに元に戻りつつあるようである。しかし、全国的に見ると以前の状況に完全に戻ったわけではないし、会員の高齢化などにともない各支部・団研等の普及活動が停滞しつつある。そんな中で熱心に普及活動に取り組んでいる例や、地学・自然観察の関連団体や市町村の生涯教育とタイアップしての普及活動なども紹介をしてゆく。現状を裏返せば経験豊かな会員が多くなっていることにほかならない。若手の会員の力も取り入れながら、ベテラン会員の叡智を活用した普及活動も可能である。このシンポでは、今後の普及活動のヒントをつかんでいただくことが目標である。約2時間と短い時間ではあるが、実践を交流して実りあるものにしたいと考えている。

2024年06月01日

シンポII(若手)

シンポ II 「若手による成果発信ー縦と横のつながり強化を目指してー」

 地質に携わる若い技術者や研究者は人口減少とともに年々減少傾向にある。地団研においても、学生会員は、例年10数名程度が加入しているものの、それらの学生は大学卒業後には地団研活動から遠ざかることが多い。若手自身が地団研会員として活動する意義を見いだせなければ、この傾向はしばらく続くように思われる。そこで若手シンポは、地団研における若手会員の活動の活性化に繋がることを目的として実施する。会員に広く成果発表できる場を作るため、口頭発表により若手会員の研究成果・業務紹介、学生の大学の状況等、幅広く紹介する。これにより、若手同士が互いの活動を把握することから始まる若手間の横のつながり、およびベテラン会員個人もしくは団研と若手のマッチング(この学生と団研活動や支部活動を行いたいと思ってもらえる場を形成)によるベテラン-若手の縦のつながりが強化されることを目指す。

2024年06月01日

シンポIII(能登地震)

シンポ III 「令和6(2024)年能登半島地震から原発問題を考える」

 これまで、総会シンポジウムでは、原発と活断層、福島原発事故と地下水、高レベル放射性廃棄物地層処分など原発をテーマにしたシンポジウムに取り組んできた。そんな中、2024年1月1日能登半島地震が起きた。震源は能登半島沖の活断層帯にあり、陸域では地盤隆起が起こり、各所で土砂災害、半径160㎞圏内では地盤の液状化が発生した。今回のシンポジウムでは、これら能登半島地震での地学現象とそれが起こした地盤災害に着目し、同時に、志賀半島にある志賀原発の問題を考えたいと思う。

2024年06月01日